アドミッションオフィサーが問題視している1つにステルス(覆面)志願者(Stealth Applicant)の増加があります。このステルス志願者とは、大学と前もって何の接触も無しで志願書類を提出する生徒を呼びます。厳格には、大学が何らかの理由で初期コンタクトを取ってはいたが何の返事もしていないで志願書類を提出した生徒も含みます。インターネットを使用して出願が可能になって、ここ十年、ステルス志願者の増加が大きく、問題視しています。大学によっては、全体の35%出願者がステルス志願者となり、問題の重大さを強調しています。
大学にとってステルス志願者の問題は、どの程度大学に興味を持っていて、どの程度本気で入学の意思があるのか分からない。その上、歴史的にステルス志願者のYieldは他のグループよりも低く、多面性を求めながら大学の質や校風を維持しながら生徒選考を行うアドミッションオフィスにとって、ステルス志願者の増加は査定過程を複雑にしています。
アドミッションオフィサーだけの問題でなく、ステルス志願者だとどれだけ不利になるかの例として、数年前のCal Tech Admissions Officeによるプレゼンで使われた資料です。
- | All | ステルス以外 | 割合 | ステルス | 割合 | 若干ステルス | 非常にステルス | 割合 |
志願者 | 3,461 | 2,278 | 67% | 1,138 | 33% | 449 | 689 | 20% |
合格者 | 607 | 479 | 79% | 128 | 21% | 102 | 26 | 4% |
合格率 | 18% | 21% | - | 11% | - | 23% | 4% | - |
入学者 | 217 | 184 | 85% | 33 | 15% | 24 | 9 | 4% |
Yield | 36% | 38% | - | 26% | - | 24% | 35% | - |
若干ステルス志願者は、大学がイベントの招待状やリクルート活動でコンタクトしたが返事が無かった志願者なので合格率が高目なのが理解できます。しかし、Yieldは平均より低いのでアドミッションオフィサーにとっては扱い難い存在でしょう。その他のステルスは合格させてもYieldが低く入学してくる可能性が低いから合格を控えたくなるのも理解できます。しかし、Yieldの低下よりも合格率の悪さに驚かされます。確りと自分の持っている興味をどんどん大学に見せ付けて下さい。 以下は大学が評価を与える興味提示の例です。
大学訪問
インフォメーションの請求
ViewbookやWebサイトをよく読んで質問をする
在住する地域で行われるイベントに参加する
カレッジフェアーに参加して、登録する
高校に訪問するアドミッションオフィサーと面会する
Thank youの手紙を書く
Email等で連絡を取り続ける
日本からでは大学訪問は無理でしょうが、インフォメーションやViewbookを請求したり、Emailで連絡を取り合えます。大学のレーダー圏内に入るようにして下さい。
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