数千もある4年制大学で六十数校しか100%Full Needを保障する大学は有りません。他の大学はFinancial Aidsを支給するけれども経済的にFinancial Aidsと標準授業料に差が生まれても各個人家庭の責任としています。多くのローンを組んで進学を選ぶか、支払い可能な大学の選択を余儀なくされます。100%Full Needを保障するエリート大学は極少数なので、この様な選択をさせられる家庭のほうが大多数です。
メディアで奨学金や補助金の支給が取上げられるので、あたかも不断に供給されるが如く感じてしまいます。また、100%Full Needを保障する大学が取上られるので、皆十分なFinancial Aidsを受けられるかのように誤って受取ってしまいます。「信じて:ハーバード大学の方がCal Stateより安い」等の記事が大きく扱われます。そして、HYPのFAは特別な大学の特例なのに、他の名門大学も同様と思い込んでしまいます。
現実には、限られた資金から支給されるFinancial Aidsです。十分なAidsを受取れるのは一部の家庭だけです。たとえエリートと呼ばれる60数校の大学ですら、以外と少数の家庭の生徒が進学しています。Diversityにより、低所得者家庭からの学生が沢山の援助金をこの様なエリート大学から受け多く進学し、中流所得者層の家庭からの学生は取り残されているなどという人達もいますが、誤解です。これは、次回に詳しく紹介します。
経済的負担を考慮して、地元州立大学へ進学する優秀な生徒は大勢います。80%以上の生徒達は地元の大学へ進学しているのが現状です。最近の経済難で多くのFlagship州立大学が裕福な優秀な生徒を州外から呼込む記事が取上げられる昨今ですが、地元の州を出て行く生徒は例外的存在です。この事も近いうちに詳しく紹介しまが、以下に州外からの学生の割合と州外学生に対する高価標準授業料の上位10の表を記して置きます。
州外からの学生の割合
大学名 | 割合 |
University of Vermont | 75% |
University of North Dakota | 67% |
University of Iowa | 49% |
University of Oregon | 47% |
University of Colorado | 43% |
University of Alabamat | 42% |
University of Michigan | 38% |
University of Wisconsin | 37% |
University of Oklahoma | 37% |
University of South Carolinat | 36% |
University of Arizona | 33% |
Indiana University | 31% |
University of California, Berkeley | 30% |
University of Virginia | 29% |
州外学生に対する高価標準授業料の上位10 (寮費除)
大学名 | 授業料 |
University of Michigan, Ann Arbor | $36,163 |
University of California, Davis | $34,863 |
University of California, Irvine | $34,792 |
University of California, Santa Barbara | $34,509 |
University of California, San Diego | $34,185 |
University of California, Riverside | $33,901 |
University of California, Berkeley | $33,747 |
University of California, Los Angeles | $33,660 |
University of Virginia | $33,574 |
University of California, Santa Cruz | $33,505 |
いつも大変参考になる情報をありがとうございます。
返信削除息子が現在、カナダの高校に留学していて来年から大学なのですが、アメリカの大学に進学する予定です。私共親は日本在住なのですが、以前カリフォルニアに赴任して5年住んでいました。息子はその時に生まれたのでアメリカ国籍もソーシャルセキュリティー番号も持っています。
そこでFAFSAおよびCSS / Financial Aid PROFILEにApplyしようとしていますが、どれもUSA在住の方用の提出書類詳細説明なので、日本からの場合はBANK STATEMENTや確定申告書類等、どのように準備し提出したらよいかが分かりません。またアメリカ機関側はどこまで日本の個人の財務、資産情報を調査、把握できているものなのかも気になります。もしご存じであればお教えいただけないでしょうか?
以上、よろしくお願い致します。
ケンパパ
FAFSAでは息子さんのセクションで米国市民権所有を選択してSSNを記入でFAFSA Eligibilityが確認できます。親のセクションで親のSSN記入欄にカリフォルニアで使われていたSSNを記入して下さい。確定申告書はForign Tax Paidを選択して、他Financial項目をUSドルに換算した額を記入していきます。FAFSAは国政府からの資金援助(ローン)なので申請時には他の資料提出は要求されません。ただし、後ほど資料提出を求められる場合は大学入学後に大学Financial Aid Officeより必要資料が別途連絡が来ます。基本、システムによる抽選です。4年間無提出の可能性が高いのではないでしょうか。
返信削除CSSは日本での確定申告書英訳書類や資産英訳書類が必要になります。ウェブから願書を記入した後にメイルでこれら書類を送る事になります。CSS願書提出終了時に必要な書類リストがプリントされますので、その書類を英文で作る事になります。各大学で他参考書類が違ったりしますので注意が必要です。CSS記入との質問なので私立大学受験でしょう。こちらは奨学金・学費割引にになると思いますので返金の必要のないFinancial Aidです。必要とされる資料は必ず出すようにして下さい。銀行口座や投資資産は銀行や証券会社が英文で残高書類を作ってもらえますが、確定申告書英訳書は会計事務所に頼む事になると思いますから他の資料英訳を一緒に取り扱ってもらうのも一つの方法でしょう。
ご返信どうもありがとうございました。大変参考になります。
返信削除息子からは基本的に1月15日が大学への願書の期限と聞いておりますが
FAFSAおよびCSSの提出はいつ頃までを目途に提出しなければならないのでしょうか?早い者勝ちなので早ければ早いほうが良いとも聞いたのですが本当のところ、どうなのでしょうか?
FAFSAは政府からの援助されるローンですから、早い者勝ちは無いですね。よっぽど資金繰りの悪い大学でなければFA願書締切までにだして早く提出した者と比べて損をしている現象は起きないでしょう。
返信削除FAFSAは締切はありません。FAFSA及CSS共に各大学で締切があります。調べて下さい。今年はIRSの都合で確定申告受付開始が遅れているので3月中旬から末が締切になっている大学が多いと思います。