9/19/2011

Yield と重複合格者

志願者によって多くの合格通知を受け取る生徒と多くの不合格を受け取る生徒に分かれる傾向があるようだと以前投稿しましたが、上位名門大学が一部特定な家庭階層に偏るのではありません。魅力を上手に願書に発揮する志願者は、多くの大学に其の旨理解されているようです。しかし、上位名門大学への合格者の殆どが名門大学のクロスアドミットではありません。複数のIvy League大学、複数のTop 10LACsへの合格者は少数派です。ましてや、HYPへの重複した合格者は極少数のスーパースター的存在です。

HYPに興味が有り、大学の校風等を調べた方は理解されているでしょうがこの3校の違いは顕著です。この違いがアドミッションズの方針や大学の求める学生に違いが現れて、なかなか重ならないのでしょう。重複した合格者達のHYPSM間選択がYieldの原因とされる方々がいますが、多くのHYPSMを見送る学生はHYPSM以外の大学を選択しています。多くのこの学生とその家族の選択は、HYPSM以外の大学が提示する奨学金です。学費の一部や半分支給。学費全額支給。学費と寮費を支給。そして、スタイペンを支給する大学もあります。以前説明しましたがHYPSMのFinancial Aidの支給率は全員ではありません。半分程です。また、学費全額を全支給者達が受けているのでもありません。HYPSMに合格する生徒は優秀ですから、HYPSM以外の大学から多くの奨学金付で合格していても不思議ありません。アメリカでは「ハーバード大を頂点に大学順位があり、上から順番に進学する」等ありません。USNewsの順位が全アメリカ人に受け入れられて、大学の順位が付いていると勘違いされている方々もいますが、USNewsの順位を追っているのはほんの一部です。志願者自身の個性で大学選択をするのがアメリカです。HYPSMを気軽に見送る生徒はいます。

他Ivy League大学や他上位名門大学だと重複は増えてきますが、HYPSMと同じような状況です。多くの合格者は州立大学や準上位校から多くの奨学金を提示されています。大学の費用は多くの家庭にとって経済的重荷です。アメリカではプロフェッショナルスクールや大学院に進学を考慮すると大学に多額の資金を使いたく無いとし、奨学金付の大学選択の貴重さを大切にしています。

6 件のコメント:

  1. こんにちは、来年アメリカの大学を受ける予定の日本の受験生です。どうしても学校を実際見て雰囲気を味わってみたいので、秋休みを利用して大学見学をしようかと考えています。そこで気になっていることがあるのですが、もし大学見学をお願いする場合はinterviewも必ず受けなければならないのでしょうか?恥ずかしながら、留学を考えているにも関わらず英会話能力にあまり自信がなく、interviewでまともな受け答えができそうにありません。しかし、見学だけお願いしてinterviewは受けないというのはまずいような気がしまして。ぎこちない受け答えでもいいからinterviewは受けてみるべきなんでしょうか…。

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  2. すみません…。上の訂正なんですが、受験するのは今年で、入学予定が2012年ということです。

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  3. キャンパスでのinterviewはオプションです。前もって予約を入れた上で行われます。大学の見学をする殆どの方々はキャンパスでのinterviewは行っていません。

    キャンパスでのinterviewは、アドミッションオフィサーが行う大学もあれば学生が行う大学もあります。殆どの志願者達のinterviewは、出願後に志願者の地元近県に住んでいる卒業生によって行われます。勿論、キャンパスでinterview済みの志願者は出願後には普通行いません。また、アドミッションオフィサーが大学紹介で出張した際にinterviewの時間を作り、おこなう大学もあります。この場合も前もって予約が必要です。中西部の大学のオフィサーがNY、カリフォルニアや東京に行った際に興味ある学生と面接するのが例です。

    額面的には、必要はありません。査定段階でもinterviewはオプションで、面接無しで合格している志願者は多くいます。しかし、私立名門に出願するのならinterviewは自信がなくてもお勧めします。特にアドミッションオフィサーと面接できる場合は、後々強い見方になる可能性があります。アドミッションオフィサーの方々は親切すし、此方の英語力に合わせて会話してくれます。心配する事は無いと思います。

    日本から来るのでしたら、事前にアドミッションズに連絡をとり、オフィサーとの面接だけでなく International Advisorや在学日本人留学生との面接もリクエストするのもよいでしょう。

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  4. 在米貧乏な親です。「HYPSM以外の大学が提示する奨学金」はいつごろにわかるものでしょうか。現在EDで奨学金が豊富といわれているLACにアプライするつもりで考えています。大学に払う貯金も余裕もほとんどありません。ローンを借りようと考えています。もしきわめて成績が優秀ならば奨学金やstipendは待っていればオファーされるのでしょうか。それともこちらから希望の大学に交渉するのでしょうか。もし受け取れる可能性があるとしたらEDは控えたほうがよいのでしょうか。
    それともこの記事はお金持ち家庭で、払える余裕はあるけれどもundergraduateには大金を払う必要がないと考えているような家庭の話ですか。

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  5. ていねいな解説をどうもありがとうございます。たいへん参考になります。

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