2/20/2012

名門大学への進学?納得のゆくSelectiveな大学への進学?特例・典型例 (6)

「近所の地方州立大学の生徒がグーグルへインターンに行くそうです」、「卒業生の一人がハーバード大学法学部へ合格した」の例を上げSelectiveな大学や名門大学進学の必要性を疑問視したりします。事例証拠に基づいた理論展開や推薦は注意が必要です。Ivy Leagueの名門大学の学生達でも地方の無名大学の学生達でも成功例や失敗例は見つけられるでしょう。一つや二つの例で典型例化してしまっては誤った選択材料にしてしまうかもしれません。

有名な大手証券会社が毎年ホテルのロビーを貸切って人集めをしている大学とそうでない大学の就職活動の差の比較等は同様な事例証拠的になってしまいますので、ここでは法学部最難関とされるイェール大学法学部へ進学している大学学部出身校と名門ハーバード大学法学部への大学学部出身校の統計を見てみましょう。

一部の名門総合かLACへ進学していないと厳しいのが理解できるでしょう。HYPSを除くと各校ほんの数人ずつが進学できます。この他の大学は年に一人か数年に一人、または全く卒業生を送っていません。HYPSは各学年約1,200から2,000人の学生がいます。毎年数百人の学生が法学部へ進みたいと希望していると言われます。その中の上位の学生がHY法学部へ進んでいきます。お互いに励ましながら競争して勉強しているのでしょう。上位有名州立大学でほんの数人、Flagship州立大学でやっと一人づつ送っています。どの州立大学も各学年数千人の生徒です。以前にハーバードへ受かる優秀な学生はどの大学へ進んでも同様に成功すると紹介しましたが、大きな州立大学には同様な優れた学生が多くいます(Honors College等でご存知と思います)。その数百人中でトップになるのは容易ではないでしょう。

大学名; Yale法学部進学者数;2010年の法学部受験者総数

Yale; 89; 373
Harvard; 80; 410
Princeton; 35; 261
Stanford; 37; 276
Dartmouth; 18; 235
Brown; 22; 292
Amherst; 7; 111
Wesleyan; 7; 117
UChicago; 16; 268
Columbia; 17; 300
Duke; 18; 368
Penn; 14; 493
Northwestern; 7; 383
Cornell; 11; 629
UC Berkeley; 16; 962
UMichigan; 8; 829
UNC-Chapel Hill; 6; 669

今年の全大学リストはここにあります。

2002-2008年にHarvard 法学部 3,714 志願者合格(Index:account of size of colleges' graduating classes. Top College=1000.)

大学名 (合格者数) スコアインデックス

Harvard (499) 1000
Yale (259) 685
Princeton (144) 467
Stanford (166) 340
Amherst (38) 340
Columbia (118) 315
Cornell (117) 282
Duke (98) 277
Brown (114) 272
Dartmouth (74) 261
Williams (33) 228
Rice (46) 203
Swarthmore (19) 195
Pomona (18) 178
Georgetown (75) 162
U Penn (125) 160
Chicago (34) 104
Brandeis (23) 102
Barnard (16) 94
Wellesley (15) 94
Northwestern (47) 84
MIT (27) 84
Vanderbilt (29) 74
Bowdoin (9) 74
Emory (30) 69


この例ではHYの法学部の進学者を紹介しましたが、各大学が発表している法学部進学先を確認すると、上位とされる法学部への進学状況が分かります。HYをはじめ私立名門総合やLAC大学で法学部志望者の中で上位半分に位置していると上位法学部へ進学できる可能性が高いのが判断できます。その様な大学の数十人から百十数人の中に入る学生。他の大学で数千人の中の特例的存在になる学生。一つの事例ではなく、背景や頻度と確認するべき事があります。

家計に無理がでないなら、この例もSelectiveな名門大学への進学を試みる利点の1つでしょう。

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