9/11/2011

Early Programへの注意

Early Actionは入学の義務の無い早く合格結果を連絡するプログラム。もし大学がEarly Actionのプログラムを提供している場合、生徒は公開されている期限(通常11月1日)迄に願書を提出し、12月中旬に合格結果の連絡があります。合格通知に対する入学意思返事は、5月1日までです。また他の大学に自由に願書を提出できます。HYP等のEAは一校だけに早く志願する制限を約束させられます。

Early Decisionは合格したら入学する約束する早く通知を受け取るプログラムです。Early Decisionの契約では、生徒、親、学校のカウンセラーがサインをして願書を提出、合格したらその時点で他の願書を取り下げて、合格した大学に入学しなければいけません。Financial Aidは同時に申込まなければいけません。EDコントラクトの抜け穴は、Financial Aidが家庭のNeedsに不足している場合は、当コントラクトを無効とする事が出来ます。

Early Programの利点には、早く願書を提出するのでこの願書制作に専念できる、合否の通知が早いので志願者へのストレスが少ない、合格すれば他に出願する大学を少なくできる、寮等と大学入学の準備に時間を掛けられると色々あります。しかし、Early Programで出願する上で注意しなければならない事もあります。

EDは勿論、EAも貴方が志願する大学が貴方の第一希望の大学を前提にしています。EDの場合は志願者が他の大学に志願出来ない制約も有り、若干Regularよりも合格率・競争率が易しくなる可能性があるのですが、発表される競争率よりもはるかに厳しいのです。EAも見かけはRegularよりも競争率が易しくなっているのですが、大学に何の関係を持っていない一般にはRegularよりも競争率は激しいとされています。

Early Programに早くから出願する枠には、Developmental(大学に多額の寄付をしている家庭等の子息)、Legacy(卒業生の子息)、招待入学の運動選手、その他の特別な業績より招待入学者等が大半になっています。よって、何の関係も持っていない志願者の枠は非常に狭くYale大学やStanford大学のこの様な一般志願者の競争率はRegularよりも厳しいとされています。適当な安易な気持ちでEarly Programを選択すると痛い目にあいます。表面合格率だけで内容を理解せずに、安易にEarly Programを進める方々もいますが、注意が必要です。

Early Programに志願する場合は、Regularの志願時よりも大学に対しての興味表示の業績を積んで置く必要があり、エッセイ等で何故この大学に入学したいのか具体的に熱意を込めて表現しなければなりません。「有名で、学力が高く、将来展望が持てるから」等では相手にされません。具体的に表現する為には、大学の校風、プログラム、教授等と調べなければなりませんし、自分の興味を持っている期待と如何に合っているか理解する必要もあります。大学が近くにあり、訪問可能な志願者は数回訪問をして大学の知識を高めると共に自分の大学に対する興味の度合いを示しています。第一志望の大学だからここまで出来るのでしょう。

競争が厳しいが為、優秀な高校の成績とSATの高いスコア、立派な推薦状、そして大学を良く理解した上での進学の熱意表示と確りした願書書類組立てを必要とされます。Early Programでの出願先選択には時間をかけて判断しましょう。

がんばって下さい。

10 件のコメント:

  1. 初歩的な質問です。
    Mantisさんは、ご自身のブログでEarlyの出願先を
    問い合わせたかたへの回答として、Harvard, Yale, Princeton, MITへEarlyで出願するようにとアドバイス
    されました。
    Earlyは1校のみしか出願できないものと思っていましたが
    数校出願できるものなのですか?
    それとも、4校にEarlyで出願せよとアドバイスされている
    Mantisさんの認識違いですか?

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  2. Harvard, Yale, PrincetonとStanford は Single Choice または、Restrected と呼ばれるEarly Actionで1校のみの出願しか許されません。EAであろうがEDでも他の大学との複数出願は禁止されています。しかし、自分の住んでいる州の州立大学の奨学金を受ける場合の出願期日が重なっている場合には許される等の例外もありますので、必ず詳細を確かめて下さい。

    他のEAは基本的に複数のEarly Programに出願できます。MITやU of Chicago等です。これらも、EDと一緒に出願する事を禁じている大学や制限を課している大学がありますので、詳細を確認する必要があります。

    EDは1校のみですが、上記のEAとのからみでEarly Programとして複数許されている大学と禁止する大学がありますので、これも注意して詳細を調べる必要があります。

    各大学は必ずしも志願者の全ての組合せを他の大学と確認しあって出願者の重複を調べきれていませんが、合格者のリストが比べているようです。

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  3. もう一点、合格は厳しのですが、Early Programには合格と不合格の他にDeferがあります。これは、結果がRegular時に選考が引き延ばされた場合です。Stanfordは少数の割合がDeferになりますが、Yaleは多くのDeferがいます。(毎年この傾向とは限りません。)

    よって、不合格の確率も高いとは限りません。

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  4. Early Programの説明下さりありがとうございました。
    一律ではなく、学校によって規定が異なるのでよく調べる
    必要があるという事、わかりました。単純に、表面上の合格率がEarly出願だと良いので、FA始申請なしに応募すれば、更に合格の確度が増すと思っていました。

    Earlyで出願するには、それなりの準備:大学への興味表示がRegularより更に重要となる訳ですね。Earlyとはそもそも、合格したらそこに入りたいという第一志望の大学にApplyするものですから、当然の事で理にかなっています。
    単に合格率だけに捕らわれて、有利だからと安易に考える
    には及ばずないわけですね。
    11月までに準備が早めに整っているのであれば、第一志望の大学にEarly で Applyする位の覚悟で臨みます。

    でも、レガシー、大口寄付者子息、スポーツ等が同じプールにいるというのは厳しいです。そこで一般人でも優秀であれば合格するでしょうし、ダメでも運がよければRegularに回されるかもしれませんが、Earlyの方が合格率が高いから絶対的に有利という単純な話ではないという事、わかりました。

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  5. 「ステルス志願者」で大学へのコンタクトと興味や熱意を示す事の大事さを説明しました。Regularもそうですが、Early Programへの志願プロセスは既に始まっています。

    頑張って下さい。

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  6. インターナショナルに通っています。mantisさんは、ご自身のブログで歩留まりの悪いコーネルにFinancial Aid無しで志願すると優先されると書かれています。学校のカウンセラーは、そのような事は初耳であり、違うと思うと言っていました。ご意見伺いたくお願いいたします。

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  7. 匿名Kです。
    うちの子が通う高校で毎年配られる、大学進学データを見ると、毎年アーリーに応募するのは、12thの一割程度、アーリーで合格し進学している人はその半分です。この数字が多いのかどうかはわかりませんが、アーリーの人の進学先は、LACや宗教系の大学、音楽アートなどの芸術系大学、黒人が多い私大など、日本人の私には馴染みのない名前の大学です。難関アイビーやMIT,スタンフォードにアーリーで応募している人ももちろんいますが、人数としては意外と少なく、その上、合格する確率は、レギュラーの応募より低いです。ボストン、MITは、毎年アーリーの合格者が出ていますが、スタンフォード、エールはアーリーとて不合格が多いです。笑い話として、アーリーに応募するに値する人は、自分のラストネームが冠してある建物がその大学にあること(=直系の親や祖父母がその大学の名誉ある卒業生である)、移民の子なら首相やロイヤルファミリー出身。本人の実力で勝負するなら、勉強またはスポーツのオリンピック金メダル受賞者〈国内一ではなく世界一)。そんな超人的な高校生は滅多にいないので、結局は、優秀な人ほど、足かせのないレギュラー応募で自由に勝負し、複数のアイビー大学から合格をもらっています。自分の実力に自信のない人は、親の力を借りて、身の丈の大学にアーリーで申請し合格をもらっている、という印象です。私の印象なので、他の見方もいろいろあると思います。世界トップの超難関大では、アーリーの条件も世界レベルということなのでしょうね。アメリカの大学進学は、とてもファジーで正解がなく、難しいです。ましてやアーリーは、アメリカ社会の内部にまで踏み込む感じがして、気が引けてしまいます。多くの優秀なアメリカ人でも、安易にアーリーには飛びつきません。理由は私にもよくわかりませんが、アーリーを十分に理解した上で、それがチャンスなのか、そうでないのか見極めないといけないですね。
    雑感を述べました。まとまらなくてすみません。

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  8. 名門大学、特にIvy League大学、のEarly Programの目的は、自分の大学を第一志望としている優秀な志願者の確保が目的であり、Full Payの志願者確保ではありません。名門大学にはFull Payで入学を希望している志願者は合格者の数倍います。Early Programの時点で選考基準を下げてまでしてFull Payを合格させる必要性がありません。決めかねる志願者はRegularにDeferします。昨年のCornellにEarly Decisionで合格した志願者数はFinancial Aidsを受けた入学者数より少ないです。極論になりますが、EarlyでFA必要志望者を選択していても十分Regular時点で対応できるのです。

    高校のカウンセラーご指摘のように「優先」して貰えるとするのは無理があるでしょう。

    匿名Kさんの例はどこの高校でも同様でしょう。、Early Programで一般の生徒が合格を受けるには、優秀な学力や資質しかないでしょう。

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  9. 匿名Kさん、良い例有難うございます。Early Programの実例に接する機会を持てない方々はには理解し難いのかもしれませんが、早くから入学意思を示しているからとか全額授業料を支払う意思で大学が単純に査定基準を下げません。身近に合格している生徒、不合格の生徒、Regularに回された生徒を見ていると厳しさが分かってくるのでしょうが。

    Early Programで一般の生徒が合 格を受けるには、優秀な学力や資質しかないでしょう。

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  10. ここに一般の生徒の枠が減らされる例とともに、運動選手でEarlyに誘われた志願者の参考になると思いますのでYale Daily Newsの記事リンクを紹介します。

    UP CLOSE | Elis beat recruiting cap

    YaleにはVersity選手が859人。1年辺りの平均が215人です。毎年約730人がEarlyで合格します。すると既に1/3の枠はリクルートされたVersityの運動選手ようです。Yaleはクラブとしての運動選手もいますが、中にはヨットなどクラブ級でしかありませんがオリンピック選手がいますから、リクルート選手と同等扱いでしょう。VersityでもWalk-inもいるでしょうから、相殺されるとして、一般に言われてるよう1/3は運動選手用には誤りは無いようです。この上、別の1/3の枠が他のHookに取られてしまうと残りの250-300人の枠を5,000人で競うことになるのでRegular Decisionの合格率と変わりは無くなるか厳しくなります。

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