2/14/2012

名門大学への進学? 納得のゆくSelectiveな大学への進学?同級生 (4)

大学のカタログでクラスのリストを調べると 何処の大学も同じ様なクラスを持っているのに気付くのではないでしょうか。学部生のクラスのタイトルや要約を読んでみると同名で内容も同じクラスが多いものです。どの学部の同じ必修のクラスを持っていて、同じ基本とするクラスを持っています。

もっと詳しく調べたければ、最近はHPで各授業の摘要シラバスを見てみる事ができます。使用する教科書も調べられます。名門大学だろうと、州立大学だろうと、準名門大学でも同様なシラバスで同じ教科書を使って授業をしています。名門大学で有名教授による授業で違いが出てくるかもしれませんが、学部生への基本教科の授業でシラバスから大きく差が出るとも思えません。そうなると、有名名門大学を目標にして競う価値があるのでしょうか。この点を理由に、「どの大学へ進学しても習う事は同じ、教科書も同じ、何の差も有り得ない」と主張する人達がいます。

同じ教科書を使い同じシラバスのクラスでも、授業の内容は教授の焦点をあてる生徒の対象で差が出てきます。優秀な生徒ばかりが集まったクラスでは、教授は優れたレベルの高い授業をし、教科書を基本にしますが、それ以上の内容を教えて行きます。学部生の授業はどの学科も学科に沿ったリサーチ等への方法論、考え方、論理構成等を教えて行きます。クラス内での生徒の質で、ディスカッションのレベルにも違いが現れてきます。授業への参加が大切なのと共に、参加者の能力が授業の質に影響しています。

クラスの生徒達の能力に差があると、焦点はどうしてもクラスの平均レベルの生徒に向かいます。すると、優秀な生徒にとっては最適な授業にはなりません。(州立大学でHonorsができた理由です。) クラスの生徒平均レベルが下がるにつれて、教科書に書かれている事以上には触れなくなったり、表面的な事だけを習う授業になってきます。最悪の場合はシラバスに載っている摘要を全てカバーできなくなってきます。所謂、Waterdown version、内容を薄められた授業になってしまいます。

少人数も大切だが、ディスカッションのクラスやレクチャーのクラスとスタイルがあり必ずしも少人数に固守しても仕方が無いのも1つです。むしろクラスメート、Peer、の能力や質が最も大切になってきます。

Diversityが広がり、Minorityが名門大学へ学友よりも若干低い高校の成績で進学しています。この様にして進学してきた生徒の落第や退学が記事になり、その行為を誤りかのように記事にされる場合もありますが、ニュースになるように稀な出来事です。実際には、同級生や同僚の勉強に対する習慣に影響されて期待以上の優秀な成績で卒業する確率の方が秀でている調査が多く紹介されていす。Peerによる影響は、非常に大きいようです。

学部の強さによる(学部別ランキング)大学の選択は一般に薦められません。新入生の半分は専攻を変えています。学部別ランキングや評判の差は大してありません。往々にして、大学全体の差と余り違いが無いのも実状です。大学院の強さが学部生へのクラスに質の違いを生むとするにも無理があります。あっても大きなものではありません。大学院の学科別評価よりも大学全体の評価が大切。大学全体の生徒のレベルが重要になります。

生徒のレベルの評価と生徒のレベルの小さな差、同様なレベルの生徒の集まった大学の選択を考慮すると、Selectiveな大学の選択になってきます。

次回は、幾つかの例を。

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