4/25/2012

Financial Aid 査定過程のまとめ

奨学金制度では大きく分けて

1.HYPSの6%(10%)ルール。

中層所得家庭では基本的に年収の6%が各家庭が支払う金額。高所得家庭では基本的に年収の10%程度になります。しかし、2十万ドルを超える年収家庭に対する割合は各大学で差が現れてきます。あくまでもNeed baseでGrantを支給する大学です。家庭に対する資金援助の必要性が無いと判断された家庭にはFinancial Aid支給はありません。HYPにはメリットによる奨学金も一切ありません。7万程度以下の低所得とされる家庭は基本的に無料。HYPとSでは説明方法の違いで差が有るように思われますが、基本的には同等です。メディアではスタンフォード大学は十万ドル以下の家庭は授業料は無しと表現してたりしていますし、HYは10%が各家庭が支払う上限等と表現しています。HYPで10万ドルの年収で8%の支払いだと、8千どるです。これは、全費用を対象に計算されるので、予想した交通費(各学期当初、休みと終わりの家から寮)や教科書代と寮費等が含まれています。寮費自体が8千ドルを超えますのでスタンフォード大学の授業料が無しと同等になります。

州立授業料の上昇により、フルライドとされる寮費と授業料免除(スタイペン込)でない限り州立に進学するより得と言われる理由は、全費用を基に自己支払い金額で比較をした場合にHYPSでの支払いが州立よりも安くなるからです。東海岸のフラッグシップ州立大学だと州内からでも全費用は2万ドルを超えます。こうなると2十万ドルの年収で10%の2万ドル支払いとなるHYPSと比較することになります。

複数の子供が同時に大学進学の場合は、HYPSはその人数分割引をします。2人なら2分の1、3人なら3分の1です。州立だとこの割引がありませんので、更に入学動機になります。

2.ニード分支給を保障。内FAにローンを含む大学とローン無しとする大学がある。

HYPS同様Need baseでGrantを支給する大学で、Need分は在学生に支給を保障しています。アメリカで2千7百を超える4年制大学の内60強の大学だけで、エリート大学と特別なグループにされています。家庭に対する資金援助の必要性が無いと判断された家庭にはFinancial Aid支給はありません。各家庭が必要とされる援助額は各大学独自に算出されるので、差が生じます。HYPSとの大きな違いは援助金額、家庭が支払う金額です。(貴方による貴方の家庭が払いたいとか、貴方の家庭が払えると判断する金額ではりません。)多くの大学は年収5万から7万ドル以下は無料。年収13万から15万以上は全額家庭支払い。その間に各大学独自に決めた割合の援助支給をしています。家庭が全額支払となる年収額や援助の割合は各大学の資本力や大学側の合格者に対するPreference Treatmentにより差が大きく現れるので、大学側からの提示額を受けるまで予測しかねます。幾つかの大学から提示を受けて比較する必要がある理由です。

複数の子供が同時に大学進学の場合は、HYPS同様割引がありますが、割引率に差があり人数分割安になっているとは限りません。各大学の方針を事前に確認しておく必要があります。

3.ニード分支給を保障しない。

60数校を除く全ての大学はこのカテゴリーになります。上記大学同様に各大学で各家庭が必要とする援助額を基にFAを決めていきますが、必要とされる分FAを提供する保障をいていません。差額をギャップと呼んでいます。このギャップは各家庭が自分で解決する必要があります。ギャップは、各家庭の年収や援助を求めている金額、ローンが可能な金額、生徒の魅力で差があり、予測はできません。

メディアは1と2のFAを大きく取扱い、あたかもどの大学も同様なGrantを用意しているかのように印象付けているので、多くの家庭はFA通達を受けた時にこのギャップに驚きます。義務教育でない大学への進学です。各家庭にてこの差額を埋めるしかありません。


ここで各大学がFAを算出するに当たって各家庭に提出させるFA志願書類にFAFSAとProfileがあります。FAFSAは連邦政府からの援助金を受ける場合に義務付けられている書類です。FAを欲している家庭全てが提出するはずです。FAFSAは貧困家庭かそれ近くの年収しかない家庭用無償援助金額の算出か低中所得者用連邦政府による学生ローンやそれぞれの家庭用収入層別学資ローン額算出に使うために作られました。連邦政府からの援助金やローン額算出過程でEstimated Family Contribution(EFC)-家庭が支払う学費-を求められます。連邦政府はEFCと大学に掛かる費用との差を各家庭が何らかのかたちで援助が必要とするとします。連邦政府からの援助金とローンには数千ドルの上限が付いていますのでたいていこれだけでは不足します。私立大学の場合は大きな差になります。

これとは別に一部の私立大学で使用されるCCS/Profileと呼ばれる違うFA願書書類があります。願書の内容はかなり重複し、同様な家計情報を提出しますが、幾つかFAFSAより追加した情報を聞かれます。EFCの算出方法にも幾分違いがあり、FAFSAよりも高額のEFCになる傾向があります。必ずしもFAFSAよりも高額になるとは限りませんし、各大学が独自に計算方法の調節ができるようになっています。

EFC、各家庭が支払う学費、を各家庭は支払う義務価格ではありません。高額のEFCの家庭で良くある傾向ですが、この試算額より私立大学等への志願を始めから見送る家庭があります。算出された額と学費の差以上のFAはありえないと決め付けると大切な機会を逃す可能性が生まれます。大学側のPreference Treatmentも予測がつきません。逆のケースで、低額のEFCの家庭にありがちですが、EFCは各家庭が支払う上限額でもありません。EFCと学費の差を大学や政府が援助するのが当たり前ではありません。算出されたEFCが払えても、差額がFAで賄っていなければ資金不足です。EFCは各大学がFA査定過程で使用する1つの算出された目安の数字にすぎません。

よく誤解され、都合よく使われるNeed AwareとNeed Blindの言葉があります。これは、合格決定過程の方針とFAから独立したもの。審査過程では、FAの必要を考慮しないと宣言している大学とFAの必要を考慮して合格判断すると宣言している大学の区分けです。

ニード保障、ニード考慮無し

憧れの大学組織に位置づけられる大学群でしょう。各学生のFAによるNeedを考慮せずに志願者の査定を行うとしている大学。そして、合格にした学生のFAの必要とされる額を支給する約束をしている大学です。極々少数の名門大学に限られています。合否はFAに関係なく志願者の魅力によって決まります。

ニード保障、ニード考慮

FA用資金に限度がある理由で、FA使用先生徒にPreference Treatmentがらみで使用状況を考慮しながら合否の決定を行なう大学。全ての大学は合否ボーダーの学生に対してFAの金額が決断要因に絡んでくると言っています。魅力があり、早い段階で合格が決まっている学生には影響ありません。

ガイダンスやコンサルタントによっては、この大学へ始めからFA提出は不利として勧めないのがいますが、FAが必要なのに無理をしするよりはFA審査を同時に行ってもらう方が得策でしょう。Preference Treatmentも予想できません。大学試算EFC額も分かりません。特に、合格の場合は大学側はNeedに対すし出来る限りの努力をするつもりで合格をだしています。在籍4年間のFAを保障する心構えで合格を出しています。「ニード保障、ニード考慮無し」よりも良いFAパッケージを請ける可能性も充分あります。

ニード保障無し、ニード考慮 - この様な大学は知りません。

ニード保障無し、ニード考慮無し

殆どの大学がこのグループです。合否を査定で決定し、独自にEFCを判断し、大学の資金繰りでGrantsを決定して、学生に合格とFA提示をします。学費とFAの差は各家庭の責任で支払いを都合する。都合できない合格者は入学見送り仕方なしとする。

私営コンサルタントによっては合否がFAの要因が絡むとし、不合格をFA志願の理由にする場合があります。合格を得たのにFAが充分でないのは家庭の問題としてしまう方がいます。上記のようにFAが合否に影響するのは極まれな場合です。むしろ、合格しても資金繰りがつかずに進学できないのが現実です。合格通知をうけとってもFAが全く不足した提示金額で進学できないなら、不合格の通知と同じです。大学のAdmissionsではなくFinanceal Aidsオフィスから不合格通達です。私営コンサルタントを頼む場合は家庭の資金繰りを理解でき、奨学金対策への助言が出来る方を選びましょう。FAを考慮して進学できる大学への合格を手助けしてもらいたいものです。

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