6/10/2011

School Profile (スクールプロファイル) 3つの例

「School Profile (スクールプロファイル)とは」で概要を説明しました。学校区の教育方針、特徴、学力のレベルを示す指標等が記されています。では、実際に使われているProfileを見て見ましょう。どの程度詳しく書かれているか解ります。学校の紹介であり、個人の情報は一切無く推測の余地も有りません。

先ず、一つ目は西海岸サンフランシスコにある有名進学校です。Profileはここをクリックして下さい。

IとIIで学校の紹介を簡潔にしています。IIIで卒業する年次の平均学力の説明を行っています。AでGPAの分布を紹介していますが、UnweightedGPAでNon-Academic(Core)を含んでいます。その上、「クラスランクについて」の投稿で説明しました様にクラスの選択レベルが一切分からないのもあり、これを使ってGPAから生徒の比較は出来ません。大学のアドミッションオフィサーは無理やりこの様な統計から生徒の学力の推測等致しません。殆どの生徒はAかBしか取っていないですね。C以下が殆どいないです。次にSAT II Subjectテストのスコアが載っています。全米一般の高校に比べると優秀なスコアです。興味深いのは、高校は無理やり生徒にスコアの提出を義務付けられません。全て自己申告ですので、"Sample"としています。これからも、「使うSAT。使われるSAT。」で紹介した通り700点以上は十分優秀なスコアなのが分かるでしょう。次にAPスコアの分布と各教科でAP等の提供しているクラスのリストを載せて、高校のレベルの高さを強調しています。課外活動の機会も忘れずに記しています。そして、過去5年の卒業生の進学先を載せて締めくくっています。非常に学業に専念した進学学校の特徴が出たProfileです。


次に、バージニア州の公立高校。Profileはここをクリックして下さい。

近くに有名名門州立大学もあり、レベルの良い公立高校です。学校区の紹介と学校の紹介を先ずしています。4年制と2年制大学進学率、SATとACTのスコアの平均を載せています。学校で提供しているクラスの種類を紹介した後に成績の分布を表示しています。Aに偏っていますが、DとFもあります。次にアドバンスとしているクラスのリストを載せてGPAの計算の仕方を説明しています。この高校はクラスランクをしていると書いてありますが、順位の計算方法が今一つ分かりません。推測で査定を出来ない大学は、必要なら自分でコアの科目で作り直す必要があるのです。


最後に、日本にあるInternational School。Profileはここをクリックして下さい。

学校紹介をした後、学年の学習能力をIBのクラスを取っている人数とSATの平均値を使って説明しています。最後に過去2年の卒業生の進学先を載せて締めくくっています。前の2つと同じスタイルで分かり易いでしょう。

インターネットで他の高校のProfileを見付けてみてはいかがでしょう。多くのProfileが2頁なのに気付かれるでしょう。これは、一枚の両面書きのパンフレットにしたり、他の提出書類を挟むフォルダの内表紙に印刷したりするからです。色々と趣向を凝らしてアピールしています。

School Profileは高校が作る学校紹介、学年の平均学力の紹介。概要であって、詳細は余り載っていないのが分かるでしょう。個人の成績やレベルを暗示する道具でもありません。個人に関する事は、成績表と推薦状に書かれます。

米国在住で現地校に通われている方は、自分の学校のProfileを見てみて下さい。日本の留学希望に方は、必要なら似たような物をこの例を参考にして高校に作って貰いましょう。

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