6/21/2011

最も大切な成績表/GPA

成績表が査定過程で最も重要な書類です。大学側からするとこれが正式な記録になります。貴方の取ったクラスと成績が貴方の生徒としての全てを大学に伝えています。成績表は、どのテストの結果より、課外活動の記録より、社会貢献の成果より、先生からの推薦状より、貴方の大学での成果を正しく予測してくれます。殆どの上位名門大学(総合大学もLACsも両方)では、SAT等のテストで見劣りするGPAを補う事は出来ません。

選択してきたクラスのRigorは、得てきた成績と同等に重要です。もし貴方が最も難関な名門校に進学したいのなら、高校で難しいとされているクラスで、優秀な成績を取らないといけません。よって、全ての生徒は、自分の能力に合って、優秀な成績を得る事の可能な最も難しいクラスをこなして行く必要があります。成績表に"Most Rigorous"のチェックをする欄が有ります。上位名門校に志願する生徒は、カウンセラーに此処にチェックをして貰えるようにしたいものです。これは、非常に大事な事です。アメリカでは一学年でCP、Regular、Honors、AP、IBと多様なレベルのクラスが同じ科目にあり、生徒は自分の能力に合わせて選択します。3年生の英語(国語)で"A"、GPA4.0でもどのレベルのクラスかで質に差が有ります。

Academic coreのクラスの成績の方がNon-academicの選択科目の成績より重視されます。成績表に載っているGPAは体育、音楽、保健等が含まれています。高校を卒業する為に必要な科目ですが、アドミッションの必須ではありません。よって、大学は貴方のAcademic Coreである数学、科学、英語と文学、社会、外国語で審査します。大学によっては、成績表を基にこのCoreの科目のみでGPAの再計算をします。複数の志願者が同じ高校から来ているなら、クラスランクも調整されます。各大学で必須としている科目も違いがあります。各大学のウェブで調べておきましょう。Seniorになってからでは手遅れの可能性もあります。

Honors、AP、IB等を取っていると、Rigorなクラスを選択している事で大学に良好な印象を与えると共に、高校はWeighted GPAで追加のポイントが有り、クラスランクも上るでしょう。しかし、AはAです。もし、HonorsクラスでBを取ればAではありません。他のクラスのAと同等では一切ありません。言い訳は効きません。

Most Rigorousのチェックボックスについては此処に投稿しています。APについては、近い内に紹介します。


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Most Rigorousのチェックボックスについて
APクラスについて

9 件のコメント:

  1. ブログ拝見させていただいています。

    質問ですが、日本からの留学生の成績表にある体育や保健などの成績も大学は考慮しないのですか?
    そうだとすれば助かります。

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  2. Non-academicの成績を全く考慮しないのではありません。academic core が優秀で他との差が非常に大きければ、アドミッションオフィサーは高校のカウンセラーに電話で色々質問するでしょう。

    しかし、基本的にはそうです。逆の立場の生徒よりは優位です。

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  3. うちの子の米国公立高校では、体育の成績はABC等では無く、Pass or Fail で評価されていました。
    想像するに全体的GPAへの影響を最小限にする為かと思いますが、スポーツに関しては、成績表上で体育の際立った成績を残せなくても、バスティークラブ所属やコーチの推薦状等で際立った才能を大学に示す事ができると言う考え方に基づいているようです。

    また、うちの子の高校が大学に提出する成績表には州が実施する州内高校生が高校卒業資格を取得する為に必要な主要5教科に関係する「州の統一テストの点数」が記載されます。
    教科書に即したテストですから、これで、多くの学科テストを受け(卒業だけならミニマム数、ミニマム点数でも可)、全て高い点数をたたき出していれば、高校レベルの内容に則したACTを受けるより、SATで別の実力を大学に示したほうが良い・・・と言う考え方もあります。

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  4. 内の子達の高校はABC式ですが、運動能力に関わらず真面目にしていればAが取れるようです。しかし、高校によっては能力が成績に反映されるらしいです。

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  5. GPAは9年生からの4年間分が出願時に大学に提出されると伺っています。入学した学生のデータとかに記されているGPAは、1つだけですが、受験生が大学側に提出するのは、9年生、10年生、11年生、12年生の1学期分までと、それぞれ学年毎(合計4つ)に1つのGPAを提出するのですか?1年にも3学期ありますから、GPAは学期ごとにすべて提出ですか?
    それとも4年分を平均して1つのGPAとしてみられるのでしょうか。

    それから、学年が上がるごとにGPAも右肩あがりになっている方がよいという話を聞きます。我が家の場合、右肩上がりではありますが、9年生時がかなり悪いです。今となってはどうする事はできませんが、今後も上がって行くよう努力を続ければ、9年生の失敗は取り戻せるものなのでしょうか?そうあって欲しいと願ってますが。

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  6. 子供達の高校は、学年毎に科目と成績、そして学年毎の年間GPAが記入されています。最後に4年分の総合GPAが記されています。12年生はEarlyの出願では、1学期末の中間。Regularの場合は、Mid-Termまでの分が提出されます。セメスター制の高校はセメスター毎に記入されると聞いています。よって、大学は学生アルバイトを使って簡単にコンピュータに入力して計算し直せます。

    全て優秀なのが一番良いのですが、右上がりにこした事は無いでしょう。肝心なのは、11年生の成績です。注意しましょう。

    注意して大学の成績取扱いを読んでみましょう。PrincetonやStanfordは9th Gradeの成績は考慮しないとしています。他にも幾つも其の様な大学が多々あります。

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  7. セメスター制は、大学の様に一年間でなく一学期で受講科目を終了します。

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  8. 11年生が一番大切なのですね。

    子供はUKシステムの高校なので、Form3-5がG9-11年にあたるそうです。しかし、Form5の後に、AレベルもIBも2年あるので
    USのGradeでいったらば13年まである事になります。
    だから高校5年分の成績を提出する事になるとの説明です。

    国が異なると、”高校”の年数が異なりますし、日本の場合は
    3年間になりますしね。そのあたりも含め、GradeのConversionにこれといった決まりがないようで、CCでもいろいろ話題にされていますが、(特に大学の成績のConversion)、各高校の判断、また受験する大学次第といった感じのようですね。
    Conversionのチャート次第で、大きな変化が生じる事がわかり驚いています。IGCSEの「B」は、USでは「A-」でポイントは「3.7」ということでした。単純に「3」だと思ってましたので。

    受験においては、高校の成績がこれほど重要な要素であれば尚のこと、不利にならないよう、正確に高校での成績を大学に報告できるよう、高校側と連携を図ってフォローしていかなければならないと思いました。こういう点、十分に気をつけないとアメリカ在住でない高校生は不利です。

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  9. アメリカ大学進学を目指してるものです。 
    高校は日本に通っていますが、GPA の計算の時に必要な科目はなんでしょうか?数学も2教科、国語も現国と古典でわかれているので・・・・

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