2/10/2012

名門大学への進学? 納得のゆくSelectiveな大学への進学?教授の子供達の選択 (3)

一部の優秀な生徒達以外では、大学の選択は大切なようです。では、どの様な選択をすればよいのでしょうか。大学の選択で一番問題になるのは情報の収集です。大学ガイドブックはいくつも発行されていますが、電気製品を選択するようには行きません。目には見えない教育内容などの評価は正しくできないものです。

この様な目に見えない物の質の評価を上手に行い選択効果を向上させているのは、大概内部に通じている人たちです。投資に関して言えば、投資会社で株等を担当しているプロのポートフォリオが一般の方々より優れた結果をだいしているようなものです。ここに目を付けて、大学の内部に通じている大学教授や事務員は多くの重要な情報を得ているだろし収集できているだろう。大学の教育の評価が一般の方々よりも優れているだろうと考えられます。大学をよく理解しているこの様な人たちの子女達の進学先に他の家族の子女の進学先と違う傾向が現れているのかを調査した結果があります。「大学の子供達は何処の大学に在籍している?」という論文です。この論文はLACsへの進学を推薦する方々に頻繁に引用されています。

Siegfried and Malcolm Getz, "Where Do the Children of Professors Attend College?" Economics of Education Review 25, no. 2 (2006): 201-10.

大学の教授達や事務員達は大学内で長い間働いていて、大学教育に理解していて、多くの知人を全国色々な大学に持っています。これらの子女の最も優れた高等教育への始まりとなる大学学部過程の選択、一番ためになる大学へ送ると期待できます。

結果は、大学教授と事務員達の子供達が進学する大学と一般の家庭の子供達が進学する大学に差が明らかな違いがある事がでました。

大学教授の子供達は一般の家庭と比べて、1)小さなLACsへ進学する傾向がとても高い。2)有名リサーチ総合大学へ進学する傾向がある。

十万ドル以上年収がある一般家庭の子供達の2倍の大学事務員の子供達が小さなLACsへ進学している。十万ドル以上年収がある一般家庭は大学の学費による制約が少ないのと大学の知識も得やすいと思われるので、賢い選択がより行われているグループと期待できる。

少人数のクラスと個人レベルでの教育の重要性が求められているからと思われます。ただ、LACsの紹介で強調されるので影にかくれたようになっていますが、早い時期にリサーチに関る大切さと大学院レベルの授業の機会などから有名リサーチ総合大学への選択も忘れてはなりません。また上位有名リサーチ総合大学のFaculty-studentの比率も少数なのも事実です。

ただし、資料を分析するとOberlin, Carleton、WilliamsのLACs,トップIvy大学,Stanford, Duke, Univ of Michigan, Univ of Chicago等の総合大学の名前が上位ですからSelectiveな大学に進学しているのも見逃せません。

なぜ「Selectiveな大学」なのでしょうか。

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