3/21/2012

100% meet need エリート大学と高所得層家庭

Developmental admissionとされる、大学へ寄付金を送っている子女の入学。この寄付金は大学へいくつものビルや図書館を建てる程の「巨額」な寄付金です。Full Payと呼ばれる大学費用を全額払う能力とは歩度遠い事柄です。この支払能力が大学による合否査定の重要で初期選択事項と捉えると誤った期待をすることになります。

一般に名門大学の1年分総費用は5万から6万になっています。年収15万ドル程以上の家庭ではHYPS以外の大学では大学のコストを全額自己支払いになります。この負担が「支払い可能な価格」や「手頃な価格」とする議論は別にしておきましょう。しかし、年収15万ドルでも20万ドルでも、5万から6万ドルの経費は3分の1から4分の1になります。税、日常経費、モーゲージ費を差引いた資金源を対象にすると、この年収でも簡単な支払いとは言い切れないのではないでしょうか。

Harvard, YaleやPrincetonは基本的に年収の10%以上の請求をしないとしていますので年収が15万を超えてもInstitutional Aidsが受けられFAの素晴らしさが有名です。このように高所得者家庭にもFAを支給する大学で年収20万ドル程の資金力で査定過程で差になり得ないのは明らかです。では、名門大学と高所得者家庭にもう少し焦点を当ててみましょう。

最近は、大学へ支払った授業料に対しての免税部分をFAの一部として統計を出すようになった為、どの大学も90%以上の新入生にAidsを支給している大学になってしまい、College Board等の資料が使えなくなってしまいました。以下は上位名門大学が支給しているInstitutional Aidsを受けている生徒の割合です。大学から受けている割引部分です。資金力のある大学は半分強、他は半分弱の生徒がFAを受けています。平均すると、前回紹介したように50%前後になっています。約半分の名門私立大学へ通う生徒の家庭が全額自己負担しています。

大学名Institutional Aids
を受けている学生
大学名Institutional Aids
を受けている学生
Harvard66%Dartmouth52%
Princeton60%Northwestern49%
Yale60%Johns Hopkins40%
Columbia54%Washington U54%
Cal Tech59%Brown38%
MIT63%Cornell52%
Stanford64%Rice64%
UChicago58%Vanderbilt57%
UPenn45%Notre Dame57%
Duke47%Emory55%
Williams52%Davidson54%
Amherst54%Washington Lee47%
Swarthmore56%Wesleyan45%
Pomona52%Vassar61%
Middlebury42%Hamilton45%
Bowdoin44%Harvey Mudd77%
Carleton66%Grinnell85%
Wellesley56%Smith61%
Claremont Mckenna41%Bates37%
Haverford47%Colby41%


以下はある平均的名門LACによる所得層別Institutional Aidsを受けている人数と金額です。FAの行届いた多くの大学HPで調べることができます。この大学では、15万ドルを超えると支給額が極度に下がっているのと、支給される事になった人数が減っているのに気付かれると共に依頼者全員が受けていないのも気付かれるでしょう。15万ドル以上の年収だと、1家庭に複数の大学生を抱えるか、特別な要因がないとFAを受けていないのと金額が減っているからです。この大学は、1学年の生徒が約6百人弱なので、約半分の生徒がFAを受けているのも計算できます。残りの約半分は全額自己負担です。準上位有名大学と比較すると、目を見張る待遇されたGrantsでしょう。

2010-11 Financial Aid Awarded to First-Year Students With Demonstrated Need
PARENT INCOME NUMBER OF
APPLICANTS
 / AWARDED
AVERAGE GRANT OR SCHOLARSHIP AVERAGE LOAN AMOUNT AVERAGE WORK AMOUNT AVERAGE AWARD% AWARDED
$ -
24,999
25/25 $44,257$4,030 $2,085 50,372 100%
25,000-
49,999
35/35 42,077 3,514 2,090 47,681 100%
50,000-
74,999
33/33 38,146 3,556 2,045 43,746 100%
75,000-
99,999
32/32 32,949 3,753 2.225 38,927 100%
100,000-
124,999
44/44 28,396 3,845 2,163 34,405 100%
125,000-
149,999
41/38 21,284 4,315 2,181 27,780 93%
150,000-
174,999
28/23 19,819 3,848 2,128 25,795 82%
175,000-
199,999
16/10 14,436 4,623 2,225 21,283 63%
200,000+ 45/22 13,483 4,591 2,180 20,254 49%


US Censusによると、114百万人の家庭があります。45~64歳の子供を持っている家庭は34百万家族です。年収20万ドル以上の家庭は全体の2.8%。年収15万から20万ドルの家庭は3.2%です。34百万家庭内4分の1分が大学進学適応年齢の子供を持っているとして、8.5百万家庭。その内の6%が年収15万ドル以上なので、約57万家庭が高所得家庭です。前回紹介した12.5万人の高所得家庭からの名門大学在籍生徒として、約24%強でしかありません。全米では78百万家庭あり、その内6%の4.7百万家庭が15万ドル以上の年収。全体では2.7%の高所得者家庭が名門大学へ子供をおくっている割合になります。

アプローチを少し変えて、年間11.7百万のFull time学生が大学に在籍しています。その内6%が高所得者家庭で、70万の学生が高所得家庭からとなります。12.5万の高所得家庭からの学生が私立名門大学へ進学していると、約18%。前回とほぼ同様な割合になります。

低所得層と比較すると、私立名門大学への進学率が高いのは確かです。この要因は、高校卒業までの教育への機会と質による差が大きく関わります。裕福な家庭の子供ほど勉強への環境の良さや用意された手助けがあります。興味ある課外活動への機会と選択が沢山あります。GPAや課外活動が先ず確認される査定項目でることは避けられません。恵まれた環境によって生まれたこれらが査定段階で中低所得階層より有利になっていると言えます。

大学へ子供を送っている東洋系家庭の平均年収が7.5万ドル強と人種の中では最も高給で、大学進学に対する興味度も高いのは現実です。よって、名門大学への関心とそのコストやFAに対する関心も高いのも事実でしょう。私立名門大学の約半分が全額支払う能力のある家庭への大学と理解するか、半分何らかの手段で門戸を開いていると理解するかは個人の判断です。しかし、決して1部のグループへ優遇されてはいません。また、米国全体や高等教育全体から見ると名門大学への進学は極1部の割合です。

次回は、米国全体から全大学の中央値に視点を当ててみましょう。都心のメディア等で取扱われる名門大学は、いかに特別な一部だという点が理解できるのではないでしょうか。

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