3/25/2012

私立と州立大学 学費の現状

前回紹介したCollegeBoard Advocacy&Policy Centerから出たTrends in College Pricingから要点一部を紹介します。オリジナルのリンクはここです。
 
 
私立大学在籍学生全体の約28%が、$38,000以上の標準授業料を課す私立大学にフルタイムで在籍しています。公立で授業料だけでこの金額を課する大学は殆どありません。公立と私立両方の全米大学在籍学生全員では、ほんの9%の学生がこれ程高額な標準授業料とする大学へ進学しています。4年制公立大学(州内と州外から両方)に在籍するフルタイムの学生の標準授業料中央値は$8,274。私立大学の同中央値は$29,492です。以下の分布図は、興味深いのではないでしょうか。



一部の公立大学を除くと公立大学の授業料は決して非常に高額ではありません。私立も公立よりは高額ですが、必ずしも毎年高級な新車を購入するが如くとは言い難いです。新聞等のメディアで取扱われている高額な標準授業料を課す私立や公立大学が一部に過ぎないのも理解できるでしょう。以下の図は地域ごとの平均授業料と寮費です。私立では東海岸ニューイングランド地域が目立ちますが、他は同じような価格です。公立は全米で驚くほど差が現れていません。一部の有名公立大学の高価な授業料が話題になりますが、例外的存在です。


地元に近い大学へ進学するといわれますが、全国平均82%の学生が地元の州にある大学へ進んでいます。(図3) 大多数の州の学生は地元の大学です。公立で州外からの授業料を支払っている家庭の少なさや、低価格になる地元の州立へ進学する傾向はこの分布図からも窺えます。


公立の平均標準授業料はSelectiveな大学の$8,650から無審査の大学の$5,150です。奨学金や援助金を考慮すると実額負担は$4,280から$650に収まっています。審査のある大学へ進学している生徒の約60%が補助金や税金援助を受けています。 私立では、無審査の大学の$14,800からSelectiveな大学の$28,080の平均標準授業料となっていますが、実額負担は$8,250から$16,580になっています。Selectiveな私立大学へ進学している75%の学生が大学より補助金を受けていて、その他の私立大学へ進学している生徒の80%以上は何らかの補助金と税金補助を受けています。




最後に最近公立大学の授業料の上昇が話題になりますが、以下に上昇率のトレンドを示した図を載せておきます。

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