8/02/2011

個性を出す

自分の優秀な成績以外の資質や情熱を持って行いたい事を願書のパッケージとして表現する必要性を紹介しました。名門大学には多くの成績優秀な学生が志願するので、他の学生と比べられる査定過程にて自分の特長を強調する必要があるからです。アドミッションオフィサーはエッセイに書き表されている個性を読み取っています。

度々、名門大学に志願する典型的な東洋人学生が話題に上ります。日本人を含め多くの東洋人は皆同じようで、何の特長も無いとされます。人種や国家の文化的背景から、西洋人に比べ同一種の事柄に興味を注ぐ傾向にあるのかもしれません。東洋系志願者は優れた成績で、SATやACTで高いスコアを取っていて他の人種より平均百数十点高いスコアが必要と言われています。スポーツはテニスかゴルフ。楽器を弾けば、ピアノとバイオリンとフルートのどれか。学業系のクラブはロボットで、最近はディベート。志望する専門は、数理系と工科分野かビジネス。どの志願者を選んでもこの組合せだそうです。

勿論、高校高学年になってから興味や課外活動の変更等無理な事です。また、興味の無い事を願書提出で違いを見せる為に始めてもどれだけ効果を期待できるか疑問です。もし、今まで行ってきた趣味や活動が「典型的」でない分野ならば、エッセイ等で効果的に表現でき、アドミッションオフィサーへ個性を訴える事ができるでしょう。「典型的」といわれる活動を行ってきている場合は、多くの同様な志願者がいる事実を考慮して自分の特長を確りと自覚して戦略的に願書に組み込んでいかなければなりません。

州レベルで入賞や国レベルでの入賞でも、必ずしも秀でた特長とは限りませんし、合格が保障せれません。全国レベル数学や科学の大会の最終組みに選ばれても志望校に不合格の生徒は数います。大学側もこの様な志望者の中から大学に見合った生徒を選択して一部の生徒を合格にしています。同じ事柄を達成した生徒達を全て入学させる必要も無ければ、させる気もありません。色々な特質の生徒を集めているのです。

日本から留学で英語の不利を考慮して理工系志望もかまいませんが、自分の本当の興味に一致していなければ、課外活動の履歴やエッセイでの表現に差が出てきます。大多数の東洋系志願者達の一つになって埋れてしまわないように注意し、アドミッションオフィサーにもう一つの同じ様な東洋系志願者の印象を与えない願書を作って下さい。

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