4/11/2012

学寮組織 Collegiate Way of Living

ウイルソン大統領がPrinceton大学に学寮組織を作りたがったが合意を集められずに失敗に終わり、その後Harvard大学とYale大学へ同じ富豪者からの資金で大学内学寮組織が形成され、現在に至る有名なResidential Systemになっているのをご存知でしょうか。LAC大学群の多くも同様にResidentialシステムを形成し、同様な目的と影響を望んでいます。


最近Yale大学で1つのResidential Collegeで学部長をしていた教授が学寮組織に関してかかれた本がPDFでインターネットで入手できるようになりました。Yale大学のResidential Systemは有名でありアメリカでも多くの学生から憧れます。Yale大学だけでなく、多くのResidentialシステムを持っている総合大学やLAC大学に進学したがる高校生は沢山います。日本では、余り知られていないシステムでしょう。一般に思われている単純な大学寮とは違います。州立大学のDorm寮とも違います。読まれては如何でしょうか。

リンクはここA Collegiage Way of Livingです。

Residentialシステムの効果だけでなく、Liberal Arts教育の意義とHarvard大学とYale大学両方の学部生に対するLiberal Arts教育方針も説明されています。就職目的ではない、個人を育てることを目的と経緯が説明されています。Harvard大学とYale大学の卒業生達によって作られていった多くんのLAC大学ですから、同様な目的と方針を持っているもの理解できるのではないでしょうか

総合大学内にある小さなLiberal Artsの学部が存在する経緯と意味も紹介されています。それと共存するResidential Systemの価値も語られています。Harverd大学とYale大学が他の総合大学と違うのが分かるのではないでしょうか。他の大学がHarvard大学とYale大学の特徴を独自の形で取り入れようとしているのが理解できるのではないでしょうか。

9 件のコメント:

  1. 我々日本人にはなかなか理解しづらいResidential System、ちょうど今イギリスのOxbridgeのCollegeを調べていたところ、出願にあたりCollegeを選択しなければならないという事で、それぞれのカレッジに特徴があるという事を初めて知りました。このUniversityのなかにありCollegeという概念、なかなか理解しづらいものですが、おそらくイギリスからアメリカに渡って行き、HYに根付いていって、そこからLACへと発展していったのでしょうか。日本の大学教育とは全く異なっていてとても魅力的です。

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  2. YaleをはじめHarvardやRice等と有名なResidential (College) Systemがアメリカにもありますが、多くの私立大学や州立大学等のドミトリー、寮の設備と待遇と勘違いする方々が多いです。総合大学の中のもう一つの組織。単純な寮施設以上で、色々な教育機会をUniversityとは別にCollegeで独自に行うところなど、経験しないと分かりづらいでしょう。

    ここに世界のResidential Collegesのリストが出ています。個別の紹介を読むとそれぞれの特徴が載っています。皆魅力的なものばかりです。

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  3. Yaleのサイトをみてみましたが、入学者は12のCollegeの
    どこかに振り当てられるそうですが、そこで4年間
    生活する事が義務付けられているのですか?

    いまひとつ、Residential Collegeの感覚が
    うまく掴みきれません。
    HYや、RiceにはたくさんCollegeがありますが、
    UCなどの州立大学や、学生数が多い大学にも
    いくつかCollegeがあったり、寮が限られていると
    思っていたNYUにもResidential Collegeがあるようです。
    単に生活の場として学生寮とResidentialCollegeと両方がある大学ならば、学生がいずれかを希望する事ができるのでしょうか?Residential Collegeの方が希望者が多そうですが。

    OxbridgeのようにそれぞれCollegeで教育が行われていて
    自分が専攻する学部があり、希望するスタイル、特徴をもつ
    Collegeを自ら選んで、そこのCollegeに出願するという
    形とは違うわけですね。

    ちょうど最近イギリスの事を学んだばかりで、
    困惑してしまっていてすみません。

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  4. Yaleでは入学時にランダムにResidential Collegeが大学側より指定されます(一部例外有り)。年に数人から十数人違うCollegeに移るようですが、皆ランダムに指定されたCollegeで楽しんでいるようです。ハリーポッターと同様?

    Collegeごとに著名人を招待してレクチャーやイベントを開いたり、セミナー形式のクラスを開いているのもOxbridgeを真似ているようです。

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  5. Sunday Driverさま
    いつも興味深くブログを拝見させていただいております。

    ボンママさま
    HarvardのResidential House systemについては、以下のページが参考になるかと思います。
    http://news.harvard.edu/gazette/story/2012/03/order-out-of-chaos/

    Harvardが今年のHousing Day(1年生にとって2年生以降に住む寮が決定する日)の様子をアップしたページです。
    下の方に、"Housing Day at Harvard"と題したビデオ映像があります。
    Housing Dayのお祭り騒ぎの映像ですが、ナレーションからはresidential houseの概要、使命が伝わってきます。

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    1. ゆうさま

      HarvardのHouse Systemの情報、ありがとうございます。

      Yaleは入学時にResidenceが割り当てられて4年間、
      Harvardは、2年目からという事ですね。
      それにしても、こういった住環境で大学生活を送ると
      人間関係も深まり、本当によい絆ができそうで
      最高の教育環境ですね。さすが、HYでだと感心してしまいました

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  6. ゆうさん

    役立つHarvard Residentのリンク先ありがとうございます。

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  7. ご存知かもしれませんが、Yale大学1年生の田口くんが
    ブログで、Yaleのキャンパスや寮について書いておられます。

    http://www.eikoh-seminar.com/letters/taguchi/2011/09/

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    1. ぼんママさま

      ブログを教えていただきありがとうございます。
      在学中の体験をこうして見せて頂けると、高校生の良い刺激になりますね。
      また、既に米国の大学に子供を送り出している親御さんたちにとっても、
      大学の日常を垣間見ることができる機会となることでしょう。
      大学は違っても、このようなブログはありがたいものだと思います。

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