5/12/2011

Fit

アドミッションオフィサーや受験専門のカウンセラーは、受験生によく、高校を卒業後4年間勉強をし新しい友人と生活をする事を思い浮かべながら、自分に合った大学を選択しなさいを推薦します。英語で"fit"です。このfitは、非常に個人で違ってくるものですし、以下の様な色々な要素が組み合って生まれてきます。

Academics
Admission Requirements
Affiliation
Campus Community
Cost of Attendance
Financial Aid
Housing
Location
Services
Size

願書を出す学校を選ぶ時にこれら項目を考慮してfit具合を測っていくのは効率的な方法です。

アドミッションも少し違った意味での"fit"を考慮します。名門、難関大学には、多くの学力の高い受験生が集まります。アドミッションオフィサーの仕事は、学問と交友関係で成功する学生を見付けるだけでなく、大学の必要とする生徒(Institutional Needsと呼ぶ)を探しだす事です。では、Institutional Needとは何でしょう。各大学によって必要とする事、行いたい事が色々変わる上、学校毎にそれが違いますから、学校毎に定義が変わってきます。しかし、以下の項目が一般的に考えられる物です。

Academic Needs(Major, class size)
Athletic Needs
Contribution to Community (active engagement)
Development Needs(legacy, VIPs)
Diversity Needs
Enrollment Capacity
Gender Needs (male female ratio)
Institutional Mission

大学運動部が来年欠けるポジションの選手を欲しがり、そのポジションに向いた学生を入学させたいのは理解できるでしょう。違う面白い例は、来年オーケストラからオーボエ演奏者が居なくなるから、オーボエを演奏出来る学生の学力足切りを普通より低くする事です。バイオリン演奏者は掃いて捨てる程毎年いますがオーボエ演奏者は滅多にいません。専門とする学生の人数が少なくなってしまった学部長は、アドミッションに当専攻を希望している学生を優先的に入学させろと要求したりします。こうしてInstitutional Needsが出来てくるのです。

受験生にも、アドミッションにも"fit"の具合を測るのは、それぞれの過程において非常に重要な項目です。違う過程にて"fit"をみき分けられますが、生徒と学校良いマッチングには必要な結果です。このInstitutional Needsに合った課外活動の記録やエッセイでInstitutional Needsに合う部分をアピールする必要があります。プロの大学受験専用カウンセラー等は、ここを上手に指導すると言われています。高いSATと高校の成績で余り学力では差が出ない出願者の多い難関大学では、この取扱で合否が決まると言う人も多くいます。

課外活動やDevelopment Needs等は、即座に対応出来る事では有りません。しかし、大学が欲している学生のタイプというところをエッセイ等でアピール出来るとかなり優位になります。長くなりましたので、どこで大学が欲しているタイプを見付けるかを別の機会に投稿しましょう。



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2 件のコメント:

  1. 興味深い記事の投稿、ありがとうございます。

    大学によって、ここはボランティア、ここはリーダーシップとか
    求めている学生に特徴があるという事を耳にした事があるのですが
    どこでそのような、大学が欲しているタイプを見つけるか、
    わかりませんでした。各学校のサイトで探すのでしょうか?そのあたりの事が書いてある記事とかご存知でしたら教えて下さい

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  2. ご質問のお答えの投稿をしました。読んでみて下さい。

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