6/18/2011

貴方の魅力をパッケージ

願書製作段階において提出する書類は貴方の自己紹介と共に声明文であり重要です。大学に対し、貴方が如何なる生徒で、何を大学に提供できるかを暗示させます。魅力的に表現すると厳しい競争の中、大きな違いになるのではないでしょうか。エッセイ、履歴、他の提出書類で出来上がってくる貴方の印象をアドミッションオフィサーは注意深くみています。願書と提出書類で訴える貴方の魅力を如何にパッケージするかが大切です。


貴方の資質を実証する事は大事です。音楽関係なら質の高い録音を作るか、オーディションをうけましょう。芸術関係なら、願書と一緒に作品ポートフォリオを提出する事を考慮しましょう。 難関音楽大学や芸術大学では、この様な資質の実証は必須ですが、専門職を目的としていない普通の難関大学でも好機を与えてくれるでしょう。他の出願者とパフォーマンスで違いをはっきりさせるには、実績や記録を羅列するだけでなく、活動の質や深さ等を明示するようにします。コーチが運動選手のビデオを観たいがる様に、オーケストラやドラマのディレクター達もプログラムにどの様に貢献してもらえるか注意深く観察します。また、資質の証明を如何に願書の中に組み込むか考えましょう。貴方の地域のアドミッションオフィサー、リクルーターや卒業生ボランティアと面接やEmailの交換を活用して、興味を持っている話題の交換は一つの方法。エッセイやpersonal statement を使ってこれ等興味を持っている事を展開も一つ。推薦状等を書いて貰う方々に、これ等情熱を注いでいる事柄を通して貴方の成長と意志の強さに触れて貰うのも忘れないように伝えましょう。

国家レベル、州レベルの業績や結果を作らなければ紹介する意味が無い様な事を言われる方がいますが、決してその様な事はありません。貴方の興味の深さ、その興味に対しての活動と周りの仲間達やコミュニティとの交流が肝心です。多くの優れた結果や記録を羅列して表示するだけでは説得性に欠けます。貴方の活動の深さを実証する事も大事です。一回しか出席したことのないクラブでも含め、多くの活動に参加したと長いリストを作る事もできます。しかし、アドミッションオフィサーは仲間やコミュニティへの功績やリーダー的役席に就く様な形の、活発で長い期間の参加を期待しています。貴方の提出書類が、どれだけ貴方の資質と活動や興味に対する心構えを伝えられるかは貴方次第です。

パフォーマンスの実証等を提示する場合は、貴方をプログラムの何処に参加させたくなるか、提出物を見る方の身になって作りましょう。実証でき、貴方を参加させたい支持者を作れば、合格を保証する訳ではありませんが、厳しい競争の中、大きな違いになる事でしょう。


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2 件のコメント:

  1. 非常に納得のいく願書パッケージ作成の上でのアドバイス、
    ありがとうございました。
    日本の大学受験では、点数だけでの勝負で
    就職試験では、自己アピールが求められますが、
    以前、どなたかがアメリカの大学受験は日本の就職試験に
    似ているとコメントされたのを思い出しました。

    SATの点数が数十点良かろうが悪かろうが、それより何より、
    学生自身の素質が魅力あるものである事が大切で、
    Admission Officerの興味をそそるようなパッケージに
    仕立て上げる事、ある意味マーケティング戦略を練っていく必要がありますね。
    まだ時間がある高校生は、自分を如何に魅力溢れるパッケージに
    作り上げるかを考える方が、SATの足切りを心配するより前向きに受験に取り組める事でしょう。
    巷では○○オリンピックや全国レベルの大会で入賞しなければ・・・みたいな事がいわれていますが、必ずしもそのような結果が出せなくとも、自分が長年打ち込んできたもの、目標に向かって努力し続けているものを、如何にうまく表現してパッケージ化するかですね。
    このあたり、プレゼン能力が乏しい日本人にとっては厳しいところでしょう。

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  2. アメリカの上流階級やお金持ちの方々の中には、エッセイを含めてこのパッケージの纏め上げ方に熟練したカウンセラーを雇うみたいです。高校入学時からカウンセリングを始めるそうですから、この時点で差がでてきます。

    それに対し韓国など多くの東洋系は、SAT等のテストのスコアに走り、未だにテスト対策用の塾に通わせています。数年前には、この用な塾は無かったと思います。でも、此方の方が手っ取り早い、安い、結果がはっきり現れますので、取り付く安いでしょう。そして、テストのスコア順に合格させない大学に不公平だと不満を言っています。

    ところで、カルフォニアや中国では、このカウンセリングのサービスを中国人対象に始めた様です。ここに記事Coaching and Much More for Chinese Students Looking to U.S.
    があります。こうなって来ると、またアドミッションの査定対象項目が変わってくるのでしょうか。最近は、何事も変化と対応が早くなて来ています。大変です。

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