6/26/2011

Financial Aidが必要な留学生の大学選択 ー 其の2

Financial Aidが必要な留学生の大学選択 - 其の1に貴方に興味があり留学生にFinancial Aidを提供する大学のリスト作りの方法を紹介しました。多くの大学を探しあてたでしょうか。聞いた事の無い大学もあるのではないでしょうか。

大学のリストが出来上がったら、endowment per studentの表を使って多額の大学から少額の大学と大まかな位置づけを把握します。endowment(寄付金からの基本財産)は大学が投資しなければならない資産です。endowment per studentは単純にその総額を大学学生数で割った数字です。一般にこのendowment per studentが大きな大学は、多くのfinancial aidを提供しなければなりません(大学の非営利組織としての特権と米国連邦政府IRS[国税局]の関係)。之は、留学生へのFinancial Aid用追加になります。ただし、これは目安として使います。endowment per studentが直接financial aidの金額に連結していません。大学毎endowmentの総額はここをを参照して下さい。しかし、総額は意味がありません。endowment per studentを自分で計算して下さい。

幾つかの大学は日本人向けや東洋人向けの特別なスカラーシップを含めfinancial aid用意しています。大学によっては国毎の枠が有り、日本人の留学希望者が減っている昨今、昔に比べて競争率が低くなっている可能性もあります。スカラーシップによっては、授業料だけでなく生活費も含むのも有ります。International Education Financial Aid Scholarship Experts等を使ったりフォーラムやブログで情報を集めてた後、各大学のウェブで確認しましょう。

多くの難関名門大学へ入学するのはどの生徒にも大変です。Financial Aidが必要な留学生は、成績やテストのスコアが志願者の上位25%に入っているのが最高です。合格率が良くなるだけでなく、留学生用Financial Aidを獲得するチャンスを高める筈です。再びthe College Board サイトのCollege Searchを使い大学毎志願者成績やSATのレンジをチェックします。 

成績だけでは十分ではありません。もっと大事な点があります。留学生を選択するアドミッションオフィサーの身になって考えてみて下さい。留学生を招待して、大学は各留学生に何を求めているか考えて下さい。図書館に篭もって大学で一番の成績で卒業しそうな留学生と、大学での成績は中上位くらいでも多くのアメリカ人学生に地元の文化を紹介し多くのアメリカ人学生と交流してくれそうな留学生と、交流してリーダ核になってくれそうな留学生と、どの留学生を選ぶでしょうか。大学のミッションに合い、スカラーシップの目的や方針に沿う留学生を選びます。「大学選択用」として今まで幾つかの投稿で成績以外の重要項目や大学が大事にする資質等を紹介してきました。読んでみて下さい。この成績以外の重要項目を願書提出書類で手際よく訴えなければいけません。

志望する大学に対して十分な成績とSATスコアがあれば、後は課外活動や資質を如何に願書で訴えて、其の大学が生徒を招待したいと思うかでしょう。もし、其れが強ければFinancial Aidの支給も良いでしょうし、Financial Aid申請により合格率に影響は無いでしょう。しかし、大学が余り興味を示さなければ、支給額も少なく合格率への影響も可能性はあります。各大学のミッションに違いがあり、アドミッションオフィサーにも好みがあります。送った同じエッセイ等が全ての大学で同じ評価になるとは限りません。よって、Financial Aidが必要な生徒は多くの大学に志願して、大学の提供する支援額を比較するまでは確かな予測等できません。各大学のミッションに違いがあり、アドミッションオフィサーにも好みがあります。送った同じエッセイ等が全ての大学で同じ評価になるとは限りません。よって、Financial Aidが必要な生徒は多くの大学に志願して、大学の提供する支援額を比較するまでは確かな予測等できません。

留学生にFinancial Aidを提供する大学を検索する方法と志願校を絞る手口等を紹介しましたが、Financial Aid獲得は貴方の優れた成績やテストスコアと魅力のある資質や大学に提供できる能力が鍵です。頑張って下さい。



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7 件のコメント:

  1. 大学へは勉強をの為に行く所です。地方の高校に比べれば私達の高校は非常に高いく差があります。テストの成績が最重視されないのは道理が通りません。スカラーシップも成績順でなければ不公平です。

    アメリカは平等を重んじる国です。テストの成績以外を基準に使うのは間違いです。

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  2. 上の匿名さんとは別の者です。

    SundayDriverさんが既に「パッケージング」等で力説されていますが私立大学受験には、上の匿名さんのコメントは不適格。
    大学経営の費用のほとんどを州民の州税で賄う「州立大学」では「成績優先」が通用しますが、私立では「大学側が望むのは成績だけではない」事を理解しないと無理。

    特に私立名門大学に限って言えば、成績では既に優劣付けがたい受験生が大勢おり、後は大学側が現在必要としている「アカデミック以外でのSomething Special」をいかにプレゼンテーションし、大学へ持参できるかに掛かっていると考えるべきでしょう。

    私立大学側は如何に「WellRound CLASS & WellRound SCHOOL」を運営するかに的を絞り合否判断をするのが現実。アカデミック上位者だけを集めても名門私立大学の多くが望む学部での「豊かな学園生活」の運営は出来ません。
    それが、名門で言えば数百年の歴史の中で得た、「最上の学園運営と望むべき卒業生を送り出す為の基本的判断」。

    現在も通用するのかは知りませんが、ハーバード学部の「happy-bottom-quarter’ policy」はその一例かと感じます。

    このSundayDirverさんのブログを最初から、またこの先も、しっかり読み続けていけば、私立大における「アカデミック以外をもプレゼンテーションすべき重要性」が理解できるでしょう。 
    現状では、このブログが「米国大学受験に焦点を絞った日本語によるブログ」としては、ブレの無い、私心の無い、最上のブログと強く感じます。 また、これらの内容は、米国人受験生を持つインテリジェントな家庭では十分に知れ渡った当然の内容であり、例え、米国以外で育った受験生であっても知っておくべき事が、解り易く書かれています。

    生徒のテストや成績の点数を押し上げる事を生業とする「家庭教師や塾教師」が、時としてアカデミックのみに焦点を当てた話をするのは、それは彼らの仕事上の都合であることを理解しておかなければなりません。


    私立大学には「合格者を選択する自由」があるのも、「米国流平等」の典型。

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  3. http://www.nacubo.org/Documents/research/2010NCSE_Public_Tables_Endowment_Market_Values_Final.pdf

    NACUBO Endowment額のチャートmFY2009-10を見つけました。
    学生数で割り込んで学生あたりの金額を算出する際はUndergraduateだけでなくGraduateも併せた学生総数を用いるのですよね?
    州立大学が意外と多いものなのですね。留学生にはあまり関係なさそうですが。
    US Newsのオンラインで各大学のInternational StudentへのFinancial Aidについての記載をチェックしているのですが、エイドを受けている留学生数がとても少ないのです。生徒数が1000-1500人程度の大学で、エイド受給の留学生数が一桁という学校もあります。そういうところはやはり、上記データの金額が多くても、アメリカ人学生重視のため、留学生にまでは回ってくる金額が少ないと考えた方が無難なのですね。本当によく調べると色々と見えてきますね。

    私も上の匿名さんと同じく、Sunday Driverさんのこのブログがご自身の経験に基づいて丁寧に、詳しく、ブレもなく私心のない、最上のブログだと思っています。
    これからもブログで勉強させて頂きたいとおもっておりますので
    どうぞよろしくお願い致します。

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  4. 2人目の匿名さんとボンママさん、温かいお言葉ありがとうごさいます。

    1人目の匿名さんの高校は毎年100人以上東大に送っている名門進学高校かもしれません。でも、その100人の生徒と地方高校の1人や2人の東大に進む生徒と学力に大きな差が有るでしょうか。貴方の高校の学力順位が3番目の生徒と6番目の生徒で大きな差がありますか。15番目の生徒はどうですか。

    毎年全米大学進学希望卒業生の上位10%の学生、いやむしろ上位5%の学生が上位2%分しかない私立名門大学の席を取合っていると思って下さい。勿論ある科目で天才的能力を持っている生徒もいるでしょう。其の様な生徒は名門大学はその学力を大事な資質として扱い、入学して貰いたいと大学に招待します。でも、この様な生徒はほんの少数です。そうでなければ、大学は上位2%に位置する生徒と5%に位置する生徒は共に大学で勉強し、優れた成績で卒業できる能力を持っている事を知っています。よって、大学は色々な違う資質、個性を見て大学のコミュニティをより良くしたいと望んでいます。それに、これ等名門大学は「大学は勉強だけをする所」とは思っていません。各名門大学は勉強する所以上の事をミッションで謳っています。

    勉強以外の重要項目を強調すると、勉強の成績を二の次と言ってる様に思われたかもしれません。学力も大事なのは確かです。

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  5. NACUBO Endowment額のチャートのAverage の総額とMedianの総額の差の大きさに気付かれましたでしょうか。Financial Aid支給額の統計もこの様な場合があります。注意して下さい。

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  6. アメリカ私立名門大学のSATスコアレンジを見れば標準テストによる学校順位と重要度が理解出来るでしょう。SATを出来るだけ満点に近付けるのが合格と奨学金獲得の近道です。

    SATスコアが足切り以下なら選定過程にすら進めません。SAT足切り以上のスコア獲得が最重要課題と認識するのが一番近道です。SAT満点なら合格は確実です。

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  7. 大学のランキングや大学の統計数字を見るとSATのレンジがあたかも合否の要因の印象を強く示します。其の上、SATは塾や勉強で対策を取り易いし、結果もはっきりと現れます。よって、SATが名門大学入学の鍵と安易に考えてしまいます。此処に視点をかえてSATレンジ統計を見てみました。

    SATと高校の成績を読んで下さい。

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